「現象」の背景にある「人間」を見つめて仕事をしたいと考えています。
法人であれば利害関係者は多様であり、社内だけでも経営者と従業員の利害は「対立」する局面があります。
個人レベルでも「相続」が「争族」に転化する事例は、枚挙にいとまがありません。専門家は得てして全体を見つめず、その瞬間の「最善」を押しつけがちですが、
「持続性のあるバランスのとれた対応」を柔軟な発想により提案するよう心がけています。
「人間」を見つめた仕事の方向は「間違いではなかった」との確信を得たのは「10・25 暉峻淑子さんの『豊かさの条件』学習会」の成功でした。
「何で一会計事務所がこんなテーマで?」との声がありましたが、300席の定員に対し1.5倍の人が押しかけ食い入るように話を聞きました。
「効率最優先・競争社会」から「扶け合い社会」を希求する深層海流が社会のベースにあります。
依頼者のみなさんと仕事を通じての思いを共感したいと思います。
わたくしたちは、日本国憲法がえがく平和で豊かな社会を希求します。
そのため、小さな力を寄せあって、つねに四つのちかいにたちかえり、真摯に行動します。
一.わたくしたちは、依頼者の立場にたって親切でよりよいサービスを提供します。
一.わたくしたちは、依頼者の多面的な要求に的確に対応できるよう、学習・研鑽にはげみ、豊かな人間性の向上につとめます。
一.わたくしたちは、その基礎となる事務所の民主的運営に心がけ、明るく、快活で生きがいのもてる職場環境をつくりあげます。
一.わたくしたちは、租税正義の実現と中小企業や個人事業者の実りある発展のため、民主主義をめざす人々と手をとりあって行動します。
(1996年2月3日作成)